
■このG情報に異議あり■
ノーベルはダイナマイトを発明し、巨万の富を残した。そのダイナマイトは、 土木工事には欠かすことのできない有用な破壊手段として利用されている。一方 では、強力な爆破手段として兵器にもなりうるわけだ。
膨大なエネルギーを放出する核分裂連鎖反応を応用して、一度に爆発するよう に設計すれば核兵器になり、制御して徐々にエネルギーを取り出すように設計す れば、発電のエネルギー源になる。両者は、確かに核分裂連鎖反応を応用したも のだが、軍事用は兵器と平和目的の発電と180度その目的を異にしている。両 者を同一の土俵で論じる必要性はまったくない。
従って、原爆の被爆国である我が国が今回事故を起こした原発を持ったことに 関し、「戦後に生きる日本人に突きつけられる最も重い問い」と主張する日経新 聞のコラムニスト氏の心情は理解しがたい。
「原発の安全神話に寄りかかってきた日本人におごり」など微塵にもあるはず がない。むしろそれをいうなら、地震国を自負して止まない日本の地震防災にこ そ「おごり」があったといえるのではないか。
国家によって手厚く遇されてきた地震専門家によって発表される地震発生確率、 発生周期、防災勧告などは、今回の東日本大震災がもたらした未曾有の大災害に よってその「おごり」がことごとく露呈したではないか。
「『フクシマ』は日本にとって『第2の敗戦』」とは何ぞや。
沖縄爆撃、東京大空襲や広島、長崎への原爆投下などにも匹敵する被害を引き 起こした巨大な津波による被災状況から「第2の敗戦」は「フクシマ」のみなら ず、我が国の地震防災によってミスリードされて未曾有の災害をうけた「東日本」 全体であろう。