政府全体で取り組め
<その1>
このところ「異議あり」の欄に取り上げるのは朝日新聞関連が多くなっているが、何も恨みがあって集中砲撃を浴びせている訳ではない。しかし、朝日の記事や社説はこぞって<反原発>が前提になっており、世論をその方向に向かわせるためなら、多少歪曲させてもかまわない、と思っているのではないか、と勘ぐりたくなる。
今回の社説も、総合資源エネルギー調査会が取りまとめた日本のエネルギー政策の原案「長期エネルギー需給見通し」の中で、新規建設の原子力発電所の目標値がゼロではなく、「2010年までに10〜13基」としていることが、朝日は気に食わないらしい。
では、各パラグラフ毎に内容をチェックしてみよう。
経済産業相の諮問機関、総合資源エネルギー調査会が「長期エネルギー 需給見通し」をまとめた。京都議定書に沿って、2010年までに温室効 果ガスの排出を6%削減する目標に、エネルギー需給面からどう到達する かという計画書である。 |
今回の「長期エネルギー需給見通し」は、朝日が書いているように、「6%削減する目標に、エネルギー需給面からどう到達するかという計画書」であることに違いはない。しかし、「6%削減目標」達成は非常に難しい。
ちなみに「見通し」では、エネルギー起源のCO2排出目標量は、2010年度の「目標ケース」は1990年と同じ、また「基準ケース」は<6.9%増>とみているのである。何故なら、1999年度実績で、すでに8.9%増になっているからである。この10年で増えた量と同じ量をこれからの10年で減らすことは、日本経済が破綻でもしない限り不可能であろう。
3年前につくられた現行計画は「2010年までに原発20基の増設」 を柱に据えるなど、現実とのかい離が目立った。 |