朝日新聞(2008年5月29日)


<世界発2008>


     欧州 原発活況


         「温暖化対策」と一躍脚光

(その1)


 「欧州は86年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故以降、『脱原発』の波に洗 われた」

 とこの朝日の記事は表現しているが、まさにその通りで、当時は「欧州で止め た原発を何故日本だけ続けるのか」といった逆風を日本の原子力界でも受けてい た。しかし、その逆風でもじっと我慢しながら粛々として進めてきた甲斐あって、 今日まで世界に残る原子力発電プラントの主要メーカー五社のうち、三社まで日 本企業で占めているのである。

 これは、同じ日本人として素直に喜び、誇りにすべきである。

 さて現状だが、朝日の記事をそのまま引用すると、まず欧州だが、

 「現在、原発でまかなうのは国内電力需要の約2割。だが2050年までに温 室効果ガス排出量を90年比で80%削減するとの目標達成には原発新設が不可 欠」

 という考えにまでなっている。そして世界は、次のような数字を並べ、「原子 力ルネサンス」と呼んでいるそうだ。

(次ページに続く)