
(その1)
「家庭では電力会社を選べず、これまで縁遠いと思われがちだったが、今や自 分たちでお金を出し合い、太陽光や風力発電を増やせるようになった。その電気 を買うこともでき、お金の使い方次第で、環境にやさしい社会が近づく」
これが本当なら、結構なことである。とりわけエネルギー問題や環境問題の解 決に対し、専門家に任せず、素人の個人でも関心を持ち、できれば行動すること が重要であろう。
しかし、それが電力会社に原子力開発を諦めさせ、無理矢理自然エネルギーの 開発に向かわせるものであってはならない。何故なら、太陽光や風力発電が、個 人ベースなど小規模で試行し、エネルギー・環境問題への関心を高める目的の程 度ならいいだろうが、大規模な発電システムには程遠いからである。
もし、これら自然エネルギーによる発電が商業的にペイする段階に近づいてい るなら、原子力開発に批判的な朝日新聞社などは、率先して社屋の屋上や側壁に でも太陽光パネルを貼っているはずである。そういう情報は未だに聞こえてこな い。