<5段目から6段目のはじめにかけて> > 通産省は昨年、原発の発電コストは1キロワット時当たり5.9円とほか >の発電に比べて格段に経済的であるとの試算を発表した。しかし、これは原 >価算定期を16年から40年に延長し、設備の修繕費などを考慮していない。 >電力会社からは「安いとはいえない」との異論が出された。電力会社は原発 >の発電コストを公表していないが、2002年に運転開始が計画されている >東北電力女川3号炉の設置認可申請書によると、発電単価は、1キロワット >時当たり14.42円である。発電コストは、設備利用率、運転年数、為替レート、燃料費の変動等により変動するものであるが、そうした要因を総合的に踏まえても、また、最近の実績ベースで見ても、原子力発電は他の電源と比べて遜色のない水準にあるものと考えている。
なお、現在建設中の女川3号炉の設置変更許可申請書に記載してある発電単価14.42円/kWhは、減価償却等の進んでいない初年度単価であり、耐用年の発電単価ではないため、比較的高い値となっているものと考えられる。
以上だけでも、わが国において「原発増設の白紙撤回は不可能」であることが容易に理解できようが、ちなみにフランスも同じである。「ドイツに続いて原子力への依存を中止する計画はない」と明確に主張したフランス政府のエネルギー担当大臣の講演を伝える7月4日付け「ロイター」情報の邦訳文を参考までに添付しておこう。
<参考資料> 「フランス、原子力撤退の予定はなし」
パリ、7月4日(ロイター)−フランス政府は水曜、ドイツに続いて原子力への依存を中止する計画はないと述べた。
パリで行われた「原子力の終焉」というセミナーにて担当閣外大臣のクリスチャン・ピエレ氏は、「フランスの状況、即ちフランスのエネルギー攻策は異なる」と述べた。
「フランスが電力の80パーセントを原子力に依存しているのに対し、ドイツでは30パーセントである。フランスには石油がなく、ガスも希少である。石炭にいたっては50年代に既に供給が不足していた。水力発電施設はフルに稼動しており、その他の非化石エネルギー源はまだ開発途上にある」
氏はまた、フランスの原子力業界は、「世界規模」の企業三社を育て上げたと述べた。即ち発電事業者である「仏電力公社(EdF)」、原子燃料グルーブ「Cogema」および原子力エンジニアリング会社の「フラマトム」である。「彼らは輸出し財産を構築し、雇用を生み出す」と氏は述べた。フラマトムと独シーメンスは水曜、原子力事業を合併する協定に調印した。シーメンスはその前日、2030年を目処に原子力を撤廃するドイツの決断は、この合併には影響しないと述べた。 (以下省略)
「G研」代表