朝日新聞夕刊の1面に「窓・論説委員室から」という囲み記事があります。もちろん執筆を担当されているのは論説委員の方々でしょう。ジャーナリストの中で大ベテランの人が論説委員になられるのですから、いわば新聞社の顔にであると認識しています。

 普段は「社説」を担当されていますが、朝日の場合、社説よりグーッと気楽に書ける「窓」の欄も論説委員が担当しておられるのでしょう。

 気楽に書かれた「窓」には、論説委員個人の本音が出ているかも知れません。今回取り上げることにした「プルサーマル」は<幹>という方が書かれています。

 <幹>さんは、関西電力の高浜原発で装荷が予定されているプルサーマル計画を、再度、住民投票で決めろとおっしゃっています。社会の中で原子力開発に逆風が吹いているのを百も承知の上でこういう発言をされているのですから、この方は、日本の原子力開発、とりわけプルトニウムの再利用に反対なのでしょう。

 理由がどうであれ、反対なら致し方ありませんが、論説委員という地位、大新聞に主張が書けるという権利を流用して、プルトニウムや原子力の間違った知識を付加して、読者の考えを誘導しようとしているところは許されるものではないと思います。

 何処が間違っているか、指摘させていただきます。

> プルサーマルとは、ふつうはウランを燃やしている原発で、ウランとプル
>トニウムを混合した燃料(MOX燃料)を燃やすことだ。
 ご承知のようにプルトニウムは、原子炉の中でウラン238が中性子を吸収して生まれたものですから、新燃料としてはウランだけであっても、途中からプルトニウムも加わって燃やしているのです。つまり、ウランとプルトニウムはすでに混合で燃やし続けていたのですから、MOX燃料を使うこと自体、何も画期的なことでも真新しいことでもないのです。

 現在のウランを新燃料として使っている軽水炉においても、プルトニムによる発電量は約30%と計算されています。

      <つづく>