
■これは同感できるG情報■
何故なら、放射線や放射能の極微量まで、最近出回っている粗悪品は別として、 簡単な測定器でしかも非常に正確に測定できるからである。しかもその放射線の 発してきたヨウ素131やセシウム137といった放射性物質の核種まで簡単に 知ることが可能だからである。
また、放射線の生物への影響に関するデータも、動物モルモットによる実験デ ータはもちろんのこと実際の生きた人体への影響データが豊富にあって、極わず かな自然環境における低レベルの放射線から、中間レベルのエックス線透視検査 によるデータ、それに致死レベルに近い高レベルの放射線によるデータも広島、 長崎への原爆投下やその後の核実験による影響データなど、種類と量においては 他の危険物、例えば水銀や農薬、ヒ素といった毒素などと比較しても格段に知ら れているといえるだろう。
ただ、原子力開発に批判的な学者といわれる人たちは、放射線の人体への影響 を針小棒大に表現して一般の人たちに恐怖感を助長させているケースが多分に見 られるから、この分野においては特に真摯な「学術的な論争」はなかなか成立し 得ないのが現状である。
放射線の人体への影響調査は、19世紀の終わり頃、キュリー夫人がポロニウ ムやラジウムといった放射性元素を発見したころから丸々1世紀を越えて続けら れてきたのであるから、その「学術的な論争」は終焉を迎えているといっても決 して過言ではない。
今回紹介する日経新聞の滝順一・編集委員がまとめた「核心」は、「3.11」 の原発事故を経験して、政府から発表される「この程度の放射線量なら直ちに人 体に影響するものではない」といったフレーズが、一般の人たちにとって非常に 分かりづらく、余計に恐怖感を煽る何ものでもなかったことから、「学術的な論 争」を示唆するものとなっている。
「放射線の人体への影響」に限らずあらゆる分野で「学術的な論争」は大いに 結構だし、また一般の方々がこれらのテーマに関心を持つべきだとする「核心」 の論旨にも異論を唱える余地がないことから、ここでは「同感」に分類して紹介 することにした。ただ、詳細については「異議」を発したいところもあるから、 それらを含めて検証してみよう。