■これは同感できるG情報■


朝日新聞(2011年3月16日)


<オピニオン 3・11>


   不眠不休の現場を支えよ


            高嶋 哲夫(たかしま てつお)さん(作家・元核融合研究者)


(その1)G研のコメント


 核分裂と核融合との違いがあるものの両者の研究部門がある日本原子力研究所 にお勤めの経験があった高嶋氏のこと故、現場の大変さを十二分に理解頂いてお り、そのような方のコメントには本当に有り難い。特に「不眠不休の現場を支え よ」というタイトルには頭が下がる思いであった。

 「私見ですが、対応が後手に回っている印象です。私はかつて日本原子力研 究所(現・日本原子力研究開発機構)の研究員でした。原発関係で働く知人 もいます。彼らは真面目でとても優秀です。ただ、地元自治体やメディアに 神経質になるあまり、問題を抱え込む傾向がある。自衛隊など他機関への支 援要請は早い段階でするべきですし、原子炉の格納容器を海水で冷やす措置 も、もっと早く行えたのではないでしょうか」

 このパラグラフには最も気になるフレーズがある。

 「地元自治体やメディアに神経質になるあまり、問題を抱え込む傾向がある」

 このような状況に発展して当事者らは最早「地元自治体やメディアに神経質」 になっているゆとりはないだろうが、「問題を抱え込む」習性はなかなか治らな いようで、自分たちで何とかしなければならない、という良く言えば責任感が強 く、悪く言えばコミュニケーションの不得手と言えなくもない。

 今回の状況で、現場の指揮者や電力会社の幹部は、自分たちのかつての上司だ った人も含め、原発の現場で長年働いてきて現在は引退した技術者に協力を求め るべきである。

 「日本原子力研究開発機構からは、30人近くが交代で福島原発で対応して います。現場では不眠不休で努力しているはずです。精神的にも肉体的にも 疲労が蓄積するかもしれない。人為ミスは絶対に避けなければいけない。十 分な人員の確保などサポート体制を整えてほしいです」

 「十分な人員の確保などサポート体制を整えてほしい」というご意見には諸手 を挙げて大賛成である。

 福島原発の建設から運転、保守点検などに携わってきた電力会社、メーカー、 工事会社の元従業員など、それぞれに思い出があり愛着がある。彼らは一様に現 場にはせ参じ、喜んで協力したいと思っている。ただ、こちらから勝手に押し掛 ければ邪魔になるだけかも知れないと躊躇しているのも事実である。

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