まず実効性ある提案
大局的な戦略・戦術を
メキシコで12月11日まで開催されていた第16回国連気候変動枠組み
条約締約国会議(COP16)は、温暖化ガスの削減について、京都議定書
に続く国際制度枠組み交渉の結論を1年後に先送りして閉幕した。米国・中
国といった大量排出国に温暖化ガス削減義務を課すような「ポスト京都」合
意の見通しが立たない中、対策の空白期間を作らないよう、京都議定書の下
での削減義務を延長するかどうかが一つの論点だった。しかし、日本は延長
に強く反対し、対策の機運をそいだとして批判を浴びた。果たして交渉戦略
は正しかったのか、きちんと検証すべき時が来ている。
世界各国の温暖化ガス削減の中期目標をみると、1990年比25%削減
という日本の目標は、ノルウェーや英国などと並んで世界最高レベルの意欲
的なものである。本来は称賛されてしかるべき日本がなぜ批判の嵐にさらさ
れねばならなかったのか。原因は、日本の交渉戦略、戦術に問題があったか
らだとみる。
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