■同感できるG情報■


朝日新聞(2010年9月3日)


<日本@世界>===================船橋洋一(本社主筆)


  水が招く国々の興亡


  食糧・エネルギー・気候変動と連鎖


(その1)G研のコメント


 地球温暖化は、二酸化炭素など人類が排出した温室効果ガスが地球の周囲に溜 まり、あたかも温室のように地球に届いた太陽の熱を逃がさないために地球上に 温暖化をもたらす、というのが我々が理解する常識と思っていた。

 ところが最近、この常識に異を唱える人が出てきたから大いに困惑している。 つまり、何億年周期で迎える「氷河期」の反動期、つまり「間氷期」の気温がピ ークに達しつつあるのではないかというのだ。ピークを過ぎると気温はドンドン 下がり、やがて次の氷河期を迎えるという。従って、いくら人間が知恵を振り絞 って温暖化対策を講じても効果は薄いとも主張する。また、地球温暖化なんて現 象は、原子力屋の陰謀ではないかともいわれているそうだ。

 しかし、今年の夏は地球上のあちこちで異常気象に見舞われた。我が日本でも 真夏日が何日も続き、25度C以上の熱帯夜に眠れない夜が続いた。熱中症で命 を落とした人も少なくないという。

 山火事、大洪水が甚大な被害を被ったというニュースが世界各地から寄せられ てきたのも今年の夏の出来事であった。今回紹介する朝日のコラム「日本@世界」 に書かれている船橋洋一主筆がまとめられた論文で述べているパキスタン大洪水 は、未曾有の天災であったらしい。

 「国連は、今回のパキスタン大洪水を『2004年のスマトラ津波、200 5年のパキスタン地震、2010年のハイチ地震の三つを合わせたよりひど い災害』と形容している」

 津波や地震など三つの大災害を合わせたよりひどい災害とは、想像を絶するも のとしかいいようがないが、このような大災害をもたらせた原因は地球温暖化に よるものと大いにいえよう。

 「北西部のスワット地域は観光スポットでもある風光明媚(ふうこうめいび) なところだが、イスラム過激派とパキスタン軍がここの支配権をめぐって戦 闘を繰り広げ、人々は逃げまどってきた。今度は、家を捨て、疎開しなけれ ばならない」

 宗教は庶民の味方であるはずと思っていたが、その過激派といわれる連中はど うも宗教を悪用して庶民の敵に成り下がっているようである。しかも不安定な地 域に限って大災害をもたらすということは、最早神仏の加護は期待薄ということ なのであろうか。

 常日頃無意味な戦闘で逃げまどってきた一般人たちが、今度は想像を絶する大 規模な自然災害で「家を捨て、疎開しなければならない」という最悪の不幸は、 どう考えても不公平でお気の毒に思えてならない。それでも人間は神仏の前では みな平等などと白々しい説教などたれることができようか。

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