
■これは同感できるG情報■
「地球規模の気候変動を実感させられる夏である。中国やパキスタンでは大
雨や洪水、土石流の被害が繰り返された。東欧からロシアは熱波の夏になり、
ロシアでは異常乾燥が森林火災を広げた。日本も猛烈な暑さだ。南米は酷寒
の冬となっている」
今年の夏は暑かった。連夜の熱帯夜で寝不足気味の方も多いだろう。熱中症で 命を落とした方もいらっしゃるとか・・・。この身近で起こっている異常気象か らも地球温暖化がヒタヒタと迫りつつあることが感じられる。
この異常気象は日本国内に止まらず、ロシアなどは熱波襲来で異常乾燥になり、 森林火災が広がっているという。この森林火災による温室効果ガスの排出量は、 地球全体で概算すると、全排出量の約半分を占めるという報告もあるという。
地球温暖化の進行速度にその対策がまったく追いつかなく、ますますその深刻 度を増しているといえるのではないだろうか。
「地球温暖化の進行はこうした異常な気象、気候のブレを頻発させる。『3 0年後、50年後の気候はどうなっているのか』という危機感をもって、世 界の温暖化対策を進めたい」
「危機感をもって、世界の温暖化対策を進めたい」と朝日新聞がおっしゃって 頂いたからには近日中に強力な具体策が提案されるであろうと期待に胸を膨らま せている。
強力な具体策として最早省エネや自然エネルギー程度ではとうてい追いつかな いことだけは確かである。この夏の電力消費量は当然記録更新だろう。省エネく らいで協力しなければと考えている方が冷房を止めたり設定温度を上げた状態で 我慢して酷暑を乗り切ろうとでもすれば、命に関わるだろう。したがって無理な 省エネをやみくもに奨励などすべきでない。
「政府は『20年までに90年比で25%削減、50年までに80%削減を めざす』と内外に表明したが、削減の時代を担う大きな仕組みがない」
目標値だけ先行して掲げてもその仕組みがないのを昔の人の皮肉を込めた表現 を借りれば「絵に描いた餅」あるいは「捕らぬ狸の皮算用」などというのであろ う。
「削減の時代を担う大きな仕組み」とは、温室効果ガス排出量の具体的な削減 方策をいっているのであろうが、本来ならその具体的な削減方策を全面に打ち出 し、それが完璧に実行できれば10年後には25%まで減らせるだろう。しかし、 それが計画の半分しか実現できなかったら、12、3%程度しか削減できないだ ろう、といった説明が政府が打ち出す政策に求められるのではないだろうか。
「世界を見渡せば、『国内の排出量取引』『環境税』『自然エネルギーの大 増加策』が削減の柱だ。日本では自然エネルギーの電気を買い取る制度がで きつつあるが、他の二つはない」
このような三項目が世界の削減の大きな柱ではない。世界の大きな柱は原子力 発電と電気自動車である。排出量取引や環境税、自然エネルギーの開発の三点は、 補完的な柱に過ぎない。ましてや自然エネルギーの電気の高価な買い取りを試験 的に実施するならいいが、半永久的な制度では、国民の暮らし向きを圧迫するに 違いない。
「日本も受け身ではいけない。次期枠組みの内容を積極的に提案していくた めにも、国内対策の整備が急務だ」
まったくその通りである。技術立国日本の国内対策の整備に原発や電気自動車 を省いての提案なら、世界から再度笑いものになるであろう。
「温暖化対策は負担だ、という考えが経済界や個人の間にも根強い。だが日 本は巨額の費用を化石燃料の輸入にあてている。温暖化対策をてこに、エネ ルギー自給率の向上と雇用、経済成長に結びつける戦略をもつことで、こう した考えを乗りこえたい」
経済界や個人から「温暖化対策は負担」と思わせる対策では実現しないだろう。 負担とならない温暖化対策こそ、我が国が提案しなければならない具体策だろう。
「エネルギー自給率の向上と雇用、経済成長に結びつける戦略」こそ日本の取 るべき最も重要な戦略だが、それには純国産エネルギー資源であるプルトニウム の有効利用を含めた原子力開発こそこの戦略に当てはまるものと理解すべきであ る。
「G研」代表