COP6・京都議定書==もう一つのNGO
<その1>
木元教子さんといえば、原子力委員会に実質的な辞表となる休職宣言をたたきつけた歴(れっき)とした原子力委員だった方である。その方が、気候変動枠組み条約締約国会議(COP)の最近の動向について、評論の一文を書いておられる。
最近まで原子力委員だったこともあってか、内情をよくご存じのようだ。ただ惜しむらくは、木元氏が業界紙の電気新聞に寄稿していることで、本来なら一般紙かテレビで大いに吠えていただきたいのである。
さて、木元氏の評論文であるが、気候変動枠組み条約締約国会議など一連の動向についての前半の記述は省略して、この会議の何処に問題があるのか、CO2をほとんど出さない原子力が何故重要視されないのか、といった後半の記述を中心に、我々の意見と一致する点を抜き出して解説することにしよう。
<第3段5行目から>
しかし、前回11月オランダ・ハーグといい、今回のボンといい、気候 変動枠組み条約の締約国会議は、NGOのための会議の様相を見せている。 聞くところによると、この環境団体・NGOの参加者数は、締約国会議 そのものの正式参加者数を上回っていて、会議会場へも出入りができるし、 パフォーマンスや、それぞれのアピールができるスペースも、しっかり確 保され、かなりの優遇措置がとられているらしい。 各国の会議出席者も、NGOの動きをかなり意識し、その訴えをよく聴 いて交流を図っているように見えた。 純粋な意味で、この会議は環境団体の問題提起をどう吸い上げ、どう共 闘していくかなど、このNGOを意識し、巻き込んだ。そのため外野から 見れば、今では、なんだかNGOに振り回されているのではないかとさえ 疑ってしまう。 |
「外野から見れば、今では、なんだかNGOに振り回されているのではないかとさえ疑ってしまう」といった表現を原子力委員がしてもらっては困るのである。原子力委員は決して外野ではない。
事実、捕鯨問題と同様、この地球温暖化問題も「振り回されている」のであるから、科学的なデータをもとに冷静な議論などできようはずもない。