「読売新聞」(2001年5月28日)

[解説]==国の政策左右するテーマ

         なじまぬ住民投票

<その1>

 プルサーマル計画受け入れの是非を問う新潟県刈羽村の住民投票が「反
対」過半数の結果となったことは、計画に不安を抱く住民に対し、政府や
電力業界がその安全性と必要性を十分に説明しきれていないことを浮き彫
りにした。                           
 しかし、取り違えてはならないのは、これによって計画の安全性や核燃
料サイクル構想の必要性そのものが否定されたわけではないということだ。
 一つの重大なニュースを伝えるのは、記事、用語解説、社説の三味が一帯になってはじめて読者の関心を呼び起こし、正しく情報を伝えることができる。その上、専門的な「解説」があれば、もう完璧と言わざるを得ないのである。

 この点に関しては、読売、朝日という日本が誇る二大紙は、今回の刈羽村住民投票に関する報道には甲乙つけがたい。いずれも記事、用語解説、社説、解説と揃っている。

 それらの内容はともかく、両紙の大きな違いは、「解説」であろう。読売は署名入りでしかも三段の見出付、本文は14字×65行なのに対し、朝日は一段の見出で署名なし、11字×71行の本文。

 朝日の解説は「異議あり」で見ることにし、ここでは読売の署名入りの「解説」を見ていこう。

       <次につづく>