◆30年までに80基目標
韓国政府はこのほど「原子力発電輸出産業化戦略」を決定。今後、30年
までに世界で発注される原発のうち、2割を獲得する目標を掲げた。日米仏
の一角に食い込み、世界3位を目指す。
競争力向上へ研究開発も支援。原子炉の耐久性改善などのため11〜17
年に4000億ウォン(約310億円)の研究開発費が必要と想定。その4
〜5割を政府が補助する。
日米仏との受注競争となったUAEの案件では、昨年末に李大統領がUA
Eを訪問。受注と引き換えに産業分野での幅広い協力を約束した。李大統領
は「米仏日ロシアと(原子力事業で)肩を並べた」としており、自ら売り込
みに動く姿勢だ。
韓国は1978年に設備輸入により国内での原発営業運転を開始。これま
でに20基の原子炉が稼働している。斗山重工業が段階的に技術を習得し、
95年以降は国産原子炉も運転。中核機器の蒸気発生器では既に世界商戦の
有力プレーヤーだ。
今月10日には韓国原子力研究院と大字建設が中東のヨルダンで研究用原
子炉を約2000億ウォンで落札した。同国が検討する商業用原子炉の受注
につなげたい考え。トルコが黒海沿岸に設置する原発の受注に向けても政府
や韓国電力公社が働きかけを強めている。
韓国電力など公企業5社は原子力事業の強化へ11年までに約2800人
を新規雇用する。釜山市では韓国電力が原子力技術を専門に扱う大学院を1
1年9月に開校。関係者は「アジアや中東、北アフリカから多く学生をとり
たい」としており、将来の受注活動を有利に進める狙いがある。
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