
地球温暖化を阻止できるのは、省エネでも環境税でもなく、原発の健全な開発
と電気自動車の爆発的な普及しかないと主張してきた。原発に関しては諸外国で
推進気運の兆しが見え始めているが、日本では相変わらず慎重論から抜け切れて
いない。電気自動車に関しては、ようやく真剣な開発・販売に向け、自動車業界
や電池メーカーが中心となってベンチャー企業も含めて動き出している。
1月4日付け読売新聞が、電気自動車(EV)の開発状況について特集を組ん でいたので、取り上げ紹介することにした。
「銀色の流線形ボディーに前後4つずつ、計8つの小さい車輪 −−。清水 浩・慶大教授が試作した電気自動車(EV)『エリーカ』は800馬力、最 高時速370キロメートルのスポーツカータイプで、街中で短距離を移動す るというEVのイメージをくつがえす」
失礼な表現だが、大学の一研究室でもF1カー並の性能を持つ電気自動車が作 れることをこの慶応の先生は証明してくれたことになる。それをトヨタ、日産と いった世界に冠たる自動車メーカーが造れないはずがない。京都議定書を批准し た時、ガソリン車を諦め、電気自動車に切り替えていなかったことが不思議なく らいだ。日本政府も何故そう指導しなかったのか。今からでも遅くはない。
「エリーカの最大の特徴は、すべての車輪の中にモーターを設置し、動力を 車輪に直接伝える独自技術だ。モーターと車輪の位置が離れている従来のE Vと比べて加速性能が飛躍的に向上し、1回の充電で走れる距離が約2倍と なる。通常はモーターがある床下部分に電池を置けるため、車内も広くとれ る」
普通は1台の電気自動車に1台のモーターが搭載してあって、そこから後輪に 歯車などで回転が伝えられている。ところがこの慶応の先生が試作した電気自動 車「エリーカ」は、6個の車輪を持っており、その各々にモーターがついている のである。したがってそれぞれの回転速度を電気の強弱で独立して動かすことが 可能になる。それだけ省エネ型といえるのである。