
(その1)
世界一のウラン埋蔵量を誇るオーストラリアだから、そのウラン開発が活発な
のは当然だろう。
今や世界は、原油価格の高騰や地球温暖化対策で原子力に頼らざるを得ないこ とに気付き、その発電所の建設計画が目白押しになりつつある。そうなればウラ ンの需給がますます緊迫化し、ウラン精鉱価格も高騰しつつあるのは自然の成り 行きだろう。
ウランの需給はいまや緊迫どころではなく、需要が供給を上回っているという ではないか。その間を核兵器の解体で取りだした高濃縮ウランを薄めたものを供 給して埋めているともいわれている。それもそろそろ終わりらしい。
ウラン精鉱のスポット契約価格で、2003年の前半頃までは1ポンド10ド ル前後だったのが、じょじょに高騰を続け、2009年3〜5月には17.75 ドルになり、6月中旬以降には18ドルを超えるようになったそうだ。
日本の原発の燃料は、かつてはカナダからの輸入がほとんどだったが、今やオ ーストラリア産ウランが33%、カナダからが27%とトップの座を逆転してい る。因みに3位以下の輸入国はナンビア16%、ニジェール13%、アメリカ7 %となっている。世界第2位のウラン資源埋蔵量があるといわれるカザフスタン からの輸入も今後じょじょに増えていくだろうが、現在は1%だそうだ。