
(その1)
「【ウィーン=岐部秀光】国際原子力機関(IAEA)は8日、原子力発電
の中長期見通しを上方修正し、2030年の発電能力が現在の370ギガ
(ギガは10億)ワットから最大810ギガワットに拡大すると発表した。
前年の見通しに比べ8%多い水準で、発電能力は今後20年で倍以上になる
計算。地球温暖化対策やエネルギー安全保障の観点から各国政府が「原子力
利用」へのシフトを加速していることが浮き彫りになった形だ」
オーストリアの首都ウィーンに本部を持つ国際原子力機関(IAEA)といえ ば、原子力平和利用から兵器への転用、即ち核拡散を厳しく監視している機関と して知られるが、そのトップの次期事務局長に天野之弥(ゆきや)氏が、日本人 としてはじめて選任され、間もなく就任されるというニュースがあったばかりで、 このG研でも取り上げたから記憶に新しい。
そのIAEAからの発表で、2030年時点、世界の原子力発電容量が810 ギガワットに増大するだろうと予測したのである。ギガワットとは途方もない単 位だから分かりづらいが、原発1基当たり平均出力の100万kWは丁度1ギガ ワットで、810ギガワットは100万kW原発810基分に相当する。
現在、世界にある原発の総発電容量は370ギガワット程度といわれるから、 あと20年間で倍増以上に伸びることになる。