流れを変える新エネルギー政策
<その3>
原発の弱みは、使用済み核燃料の処理問題だ。この懸案に抜本的な解決策 を提示できれば、国際世論の変化も加速するに違いない。 |
米政府の新政策の特徴は、驚くほどの楽観主義だ。規制緩和と技術開発で、 経済成長と環境保護とエネルギーの安全保障を、同時に達成できるとの自信 が大きな基調となっている。 |
カリフォルニア州で顕在化した電力不足に対しては、規制緩和で送電網を 拡充し、広域的送電で対応する考えを示している。だが、だれがどう費用を 負担して送電網を建設するかは明らかでない。 |
米国のエネルギー政策は、連邦と州の権限が複雑に絡み、民間企業への強 制力もはっきりしない。 |
米国のエネルギー価格が高騰した大きな要因は、エネルギー関連企業が効 率化のため供給力を極端に削減したことだ。この構造にメスを入れず、規制 緩和と技術で危機を突破しようとすることには、一抹の危うさもつきまとう。 |
そうした中で打ち出された原発の復権だが、「安全性を重視しつつ着実に 開発する」を基本としてきた日本には歓迎できる政策変更である。 |
「環境派」といわれる原子力反対派にとって、歓迎できない「新国家エネルギー政策」でしょうが、エネルギー資源の乏しい日本にとって、好むと好まないに関わらず、これからも原子力に依存して行かなければなりませんから、アメリカに限らず、健全な原子力開発を進める国が増えることは好ましいかぎりで、大いに歓迎するところです。
「G研」代表