(その3)
<本文転載>
来年3月に運転開始から40年を迎える日本初の商業用軽水炉の敦賀原子 力発電所1号機(福井県敦賀市)について、経済産業省原子力安全・保安院 は3日午後に開かれる内閣府原子力安全委員会で、今後10年間の継続運転 を認めることを報告する。国内で運転から40年を迎える原発は今後5年間 でみても7基にのぼり、そのほとんどが運転を継続するとみられ、日本は 「高齢原発時代」に入ることになる。 (香取啓介) |
敦賀原発1号機(出力35.7万キロワット)については、事業者の日本 原子力発電が02年に福井県に10年末で運転を終え廃炉にする計画を報告。 しかし、隣接地に代わりに建てる予定の3、4号機(出力各153.8万キ ロワット)の認可や着工が耐震指針の改正などで遅れているため、今年2月 に運転期間の延長の方針を決め、手続きに入っていた。 日本原電は3日、3号機を運転開始する16年に1号機の運転を停止する と発表した。 原発の寿命について、国に特に規定はないが、電力各社は当初30〜40 年の運転を想定していた。しかし、原発の新規立地が難しく、増設にも地元 同意に時間がかかることから、国は96年に「安全性を確認すれば60年運 転しても健全性は確保できる」との判断を示していた。 日本原電は老朽化対策として、炉心を囲い、炉内の水の流れを整える隔壁 や、原子炉に水を戻す際の給水加熱器を00年に交換。60年の長期運転を 想定し、今後10年間の長期保守管理方針をまとめて、2月に国に提出した。 保安院はそれを受け、立ち入り検査を実施。専門家による作業部会で、放射 線による原子炉内の機器の劣化やケーブルの絶縁性の劣化、配管の厚さなど に関する対策を妥当と判断し、今後10年間の継続運転を認可する審査結果 をまとめた。 |
|