日本経済新聞(2009年1月4日)


<エコノ探偵団>

[国産木材に復権の兆し?]


     CO2相殺に企業注目


         間伐材の活用技術向上


(その1)


 地球温暖化を止める方法は色々考えられているが、それを採用することによっ て経済発展が阻害されるものであっては、とくにこれから先進国に追いつき追い 越せと頑張っている途上国などは積極的に実施する意欲が弱まるだろう。

 経済力と技術力が遅れている国も含めてどの国も採用しやすい方策といえば、 森林を育成することだろう。ただこれとて人海戦術だけで事足りる訳ではない。

 植林、とくに砂漠などに緑を植え付ける技術は、高度な研究開発に資金と時間 をまだまだ継続せねばならないし、人材の育成も不可欠だろう。

 二酸化炭素を吸収してくれる樹木は、原生林のような「植えっぱなし」では良 くないようである。人類が適正な樹木を植林し、育成して、必要に応じて間髪や 剪定をしてこそ立派な樹木に早く成長し、また、適当な時期には伐採して材木と して利用するというサイクルが重要である。

 無鉄砲な伐採は、森林を砂漠化に導くが、森林を守り育てる意気込みこそ不可 欠で、行き届いた手入れによって有効な地球温暖化防止策にもなりうるのである。 その時に出る間伐材を含めた木材が有効に利用される方策も併せて考えておくこ とも重要である。

(次ページにつづく)