<その1>

電気新聞(2001年1月31日)
時評<ウェーブ>

    「加州大停電が意味するもの」

 電力業界紙「電気新聞」のコラム「ウェーブ」(2001年1月31日)に、いま最も注目されている評論家、西部邁(にしべ・すすむ)先生が、これまた時宜を得たテーマ、「加州大停電が意味するもの」と題して評論されている。

 カリフォルニアの電力危機に関しては、ここでも何度か色々な方々のご意見を紹介したが、西部先生は、政治経済学、あるいは人類社会学の面からこのテーマに鋭いメスを入れて下さっている。ここに我々は注目した。

> 米国のカリフォルニアで、ついに大停電という事態が出来した。カリフォ
>ルニアは日本列島がおおよそすっぽり収まるくらいに広い州であるから、決
>して常夏の土地ではない。山岳地帯に近づくにつれ、積雪もあれば寒気もつ
>のる、それがカリフォルニアである。カリフォルニア州民の困窮が思いやら
>れる。また、技術文明を誇るのみならずIT革命の最先進国を自負するアメ
>リカにおいて電力供給が途絶えたのであるから、他州の人々も呆れたり驚い
>たりしたに違いない。
 「カリフォルニア州民の困窮が思いやられる」といった書き出しは、慈愛に満ちた西部先生ならではの書き出しの表現だ。

    (次につづく)