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(その2)
<本文転載>
東京電力は31日、福島第1、福島第2(福島県)、柏崎刈羽(新潟県) の3原子力発電所の原子炉全17基のうち13基について、国による定期検 査の際に、延べ199件のデータ改ざんなどの偽装工作があったと発表した。 柏崎刈羽1号機では、緊急炉心冷却装置(ECCS)の一部が故障していた にもかかわらず正常を装うなど、安全の根幹にかかわる機器のデータ改ざん も含まれていた。報告を受けた経済産業省原子力安全・保安院は、追加報告 を求めたうえで、行政処分が必要かどうかを検討する。 <関連記事3面> 東電の原発では2002年にも重要配管のひび割れなどを長年隠していた ことが発覚。不正があった福島第1原発1号機は1年間運転停止になり、社 長、会長が引責辞任した。今回判明した事例はすべて02年以前にに起きて いるが、当時の社内調査でこれほど多数の改ざんを見落としたことは、大き な問題になりそうだ。 東電は中国電力でデータ改ざんが明るみになったのをきっかけに保安院の 指示を受け、昨年12月から調査を進めていた。 柏崎刈羽1号機では、1992年5月、3系統あるECCSのうち、1系 統のポンプが国の検査官の立ち会い前日に故障。そこで当日、中央制御室の 表示装置を不正に操作し、正常のように見せかけ、検査官の目をごまかした。 3系統すべてが完全に機能することが合格の条件だった。 東電は修理しないまま、原子炉を起動し、起動2日後に修理を終えたとい う。安全上の問題はなかったと説明しているが、原子炉等規制法違反で運転 停止などの処分対象になる可能性がある。 定期検査対象ではないが、同原発4号機では95年、排気筒から大気に放 出した放射能の濃度測定データを操作し、検出できないほど微量だったと偽 った。ただ、実際に放出した放射能は、環境や健康に影響を及ぼさない低レ ベルの値だった。ほかの原子炉でも、97年ごろまで同様の改ざんが行われ た可能性が高い。 福島第1原発1号機では、79〜98年にかけて主蒸気配管の流量計のデ ータを操作。配管が破断した際に原子炉を密閉する重要な隔離弁が正常に作 動しない恐れがあったにもかかわらず、定期検査では、実態を隠して合格し ていた。隔離弁に関連する不正は、94〜98年にかけ、柏崎刈羽原発1〜 3号機でも行われていた。 |