読売新聞(2005年1月31日)

<けいざい講座>

   エネルギー予測−−−>カギはアジアの成長

                       日本エネルギー経済研究所

                       常務理事 伊藤 浩吉

<その1>


 エネルギー需給の現状と将来予測である。日刊紙ならこれくらいの解説記事を定期的に掲載してもらいたい、という観点から読売新聞の「けいざい講座」に取り上げられていたエネルギー経済研究所の伊藤浩吉常任理事の「エネルギー予測」を一つの模範例として取り上げた。

 重要なポイントを取り出してみよう。

 しかし、「異議あり」と大上段に構えなくとも、ちょっとどうかな、というご意見もある。そのところを列挙してみよう。

 「だが、長期的には、油田などの新規開発、生産技術の進歩などにより、石油・ガス資源については、予測される需要を充足するのに十分な供給量が存在する」

 「予測される需要」とは、2、3年先といった短期間なら「需要を充足するのに十分な供給量」も確保できようと予測できるが、10年先、20年先となると、予測不可能ではないだろうか。それに、化石燃料は、「いずれなくなる資源」であることに違いはないだろう。

 「これは、環境問題から派生する巨大なビジネスチャンスが訪れたと見ることもできる」

 発展途上国には、省エネの技術など十分にありはしないだろうから、それらの技術を持っている日本が、そういった分野の技術移転でビジネスチャンスがあるだろうし、それが引いては地球温暖化の原因でもあるCO2の排出量削減に繋がれば、「クリーン開発メカニズム(CDM)」という、京都議定書でも認められた方法で削減義務を他国での省エネ協力で肩代わりできるという。

 これは、京都議定書の欠陥の一つでもあるが、自分では削減させることは不可能に近いが、それまで無秩序にCO2を排出し続けていた国にその技術を教えることによって削減できれば、その削減実績は自分の削減義務に肩代わりさせることができるという論理だ。

 このような姑息な方法で、地球全体の温室効果ガスの排出量削減に効果が上がるのだろうか。

             「G研」代表

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