[P.38,2段〜4段]
> 信用−−それは社会で生き抜いて行くための大きな武器なのです。しかし、
>たったひとつのミスや過失によってさえも、すぐに消えてなくなってしまう
>ほど、うつろなものでもあるのです。
> 自分の責任でなくても、失ってしまう信用、そして、自分が思っているほ
>ど高くない信用・・・。
ただただ耳の痛いご託宣です。
[P.39,2段]
> 日本人はビジネスを経済合理性だけでとらえずに、私情とか人生観まで含
>めてしまうからネタミとかネガティブな要素が発生してしまう。
原子力は、経済的にも環境保護の面からも、セキュリティーの面からも優れたエネルギーで、資源の少ない日本には特に適している、にもかかわらず、どうして受け入れられないのだろう。どうも、原子力の開発段階から特別扱いされてきたものだから、同じ技術開発の分野でさえ、ネタまれ、私情的に嫌われてきたことが、今日のネガティブな要素になったのだろうか、なんてヒガンでしまいました。
[P.39,2段]
> が、日本では失墜した信用を取り戻すには頭を下げ、誠意を示すことを求
>める風潮が強いことも事実です。
本当にそうなんですよね。
[P.39,2段]
>「ビジネスは本来、利害関係での割り切りであっても、その信用を裏切られ
>ると感情的に相手のことを嫌ってしまうことがあります。こうなると恋愛感
>情にも似て、理屈じゃないんですね。恋人から信用されなくなったら、その
>信用を回復するには並大抵のことではできないでしょう。だから、ビジネス
>での信用を失ったとしても、感情的に嫌われてしまわないようにすることは
>大事なことなんです。謝るべきなら素直に謝る。これが基本です」
記事の中でこう語っておられるのは山梨医科大学の渋谷昌三教授です。また、先生はこうもいっておられます。
>「”信用”というのは肩書きとか資産があるといった物理的なもの。これに
>対して”信用する”とは形ではありません。上司でも信用のできない人がい
>るでしょう。しいていうならば、家族のことや自分自身の弱味悩みなどを話
>せる相手ですね。社会的地位もあり金持ちでも、そういうことは話せるもの
>ではありませんからね」
この渋谷教授の発言に関連して、「信用調査マン日誌」などの著者の石倉潔さんもこういっておられます。
>「新人信用調査マンの”虎の巻”では3項目が重要だと教える。(1)人格
>=支払いをする道徳的な面を持っているか。(2)資本=支払いをするモノ
>を持っているか。(3)能力=持続して支払いを行える常務能力を持ってい
>るか。この3つ。で、いま、一番重要視されているのが人格、人間性です。
>バブルの頃は人格的な欠陥があっても能力さえあれば金が集まってきました
>が、いまはその反省から行き着くところは人間性という見方が強くなってい
>ます。だから日頃から職業や学歴というモノサシだけで人を判断していると、
>いざ、自分の会社の経営が悪化したときにツケが回ってきますよ。誰も助け
>てくれない。実際、そういう倒産経営者をたくさん見てきましたよ」
原子力技術者でも、単なる技術的な能力だけではだめでしょうね。豊かな人間性が要求されているのだと思います。「日頃から職業や学歴というモノサシだけで人を判断していると・・・」という下りには、目を被いたくなりました。下請け、孫請けなどといった関係は、まさしく”職業をモノサシ”にしています。また”学歴”もうるさい業界です。そういえば、はじめてを名刺交換するとき、必ずといっていいほど「どちらの大学を出られたのですか?」と聞かれますね。
つづく