<世情寸言>−−−−−−−−−−★メイク・ドラマ
天才・長嶋監督の造語?
今年のプロ野球、セントラルリーグを制したのは、「メイク.ドラマ」というキャッチフレーズを打ち出し、一時は首位広島カープに11.5ゲームも離されていた長嶋監督率いる読売ジャイアンツでした。
- この号が読者の皆さんの所に届く頃には、日本シリーズも終わっていることでしょう。イチローが巨人の投手陣を打ち崩してブルーウェーブが日本一になっているか、成長著しい松井が大舞台でどれだけの活躍を見せるか、日本シリーズで「ドラマを作る」のは一体誰か、興味は尽きませんね。
- さて、この長嶋監督の有名な言葉「メイク.ドラマ」ですが、直訳すれば「演劇を作る」となり、日本人の我々には何となく理解できますが、はたして英語を母国語としている人たちにも理解してもらえるのか、疑問を持ち、久方ぶりに研究社の新英和大辞典を持ち出して引いてみました。
- 「make」は、実に色々な意味を持つ単語であることが改めて分かります。まず動詞では「作る、創造する」の他に、「構成する、儲ける、考案する」といった意味から、「推定する、食べる、到着する、誘惑する」といった意味まで・・・・。
- 名詞としても、色々な意味に使われています。「作り方、体格、性格」から「(犯人逮捕などの)決め手、(トランプなどの)親、身持ちの悪い女」といった意味まであって驚きの連続です。
- で、makeの入った熟語も多種多様ですが、名詞の用法だけに絞って調べました。しかし、「メイク.ドラマ」という言葉は、この大辞典でも見つかりませんでした。よく似た言葉で「メイク.ゲーム」というのがありました。
- しかし、長嶋監督がおっしゃっている「奇跡を起こしてみせますよ」とか「(野球という)ドラマは筋書きなんてなく、選手たちがつくっていくもの」という意味とはまったく違っていました。
- 「メイク.ゲーム」の意味は「物笑いの種、笑い草」で、まったく「メイク.ゲーム=お笑い草」でした。どうも「メイク.ドラマ」は、天才・長嶋茂雄の「コインド.ワード=造語」だったのではないでしょうか。
- 世間をアッといわせるような造語など考えも及ばない凡才は、辞書を引くことにしましょう。