<世情寸言>−−−−−−−−−−★中秋の名月
立待月、居待月、寝待月・・・
- 花鳥風月を愛でて暮らすゆとりが欲しいものです。特に、夏が過ぎ、冬に向かう秋には、乙女でなくとも、多少感傷に浸りたくなるものです。
- 秋口の9月には「中秋の名月」があり、すすきとお団子を縁側に飾ってもらった子供の頃が懐かしく思い出されます。兎が餅をついている、といっても通らない時代になりましたが、綺麗な満月を見上げたいものです。ちなみに今年の「中秋の名月」は9月27日(金)です。
- この「月」ですが、実にさまざまな名称があるものだと、改めて感心させられます。こんなに多くの名称は太陽にはないそうです。地方によっても違った名称があるそうですが、主としては月の満ち欠けによる名称が一般的でしょう。
- 地球の影に完全に入った状態、すなわち「新月」に始まり、右下から顔を出した「三日月」。新月から数えて7日目、8日目の月を「上弦」。弦を上に弓を張ったような形からこの名があることは知られています。
- 満月の2日前、つまり新月から13日目の月は「十三夜月」といい、特に旧暦9月13日の月は十五夜についで美しい月で、「のちの月」とも呼ばれていたそうです。
- 旧暦で各月の15日目に出る月は「満月」「望月」と呼ばれ、日没とほぼ同時に出てきます。月と太陽との横経の差が180度の時で、全面が明るく輝きまん丸に見えます。
- 満月を境に右下からかけ出し、17日目の月を「立待月」と呼んでいます。これは夕方立ちながら待っていてもあまりくたびれない内に出てくる月というところからついた名称です。18日目は日没から座って待たなければならないから「居待月」。19日目の「寝待月」、20日目の「更待月」は、説明不要でしょう。
- 23日目の月は下に弦を張った弓のようで「下弦」。そして、30日目の新月になる前日の月は「つごもり」。月が隠れる「月隠」からきたそうです。
- 他にも、十五夜の満月の後の16日以降に出る月を総称して「有明月」、夕方の月を「夕月」といい、趣ある名称として万葉集などにも数多く歌われてきたそうです。
- さて、今年は、久しぶりに中秋の名月を仰ぎながら一首詠んでみますかな――。 (鉄)