<世情寸言>−−−−−−−−−−−−★会計年度
学校年度は切り放すべき
- この原稿を書いていた3月中旬には、まだ新年度の予算が決まらず、予算で活動している関係者はやきもきでした。「住専問題」で国会が空転していたからです。
- 日本の国家予算は、4月1日に始まり、3月31日に終わるよう組まれているわけですが、何故「一年の計は元旦にあり」というカレンダー通りに会計年度が一緒にならなかったのでしょうか。
- 選りにもよって一年の内で最もさわやかな季節の春に、新年度の計画や旧年度の決算に追われるのは、非常に理にかなっていません。特に、国の会計年度に連動している学校も、卒業式だ、入学式だと大忙しで、落ち着いて勉強するどころではありません。
- 「会計年度」を英語では「フィスカル・イヤー」と呼んで、その期間を暦年と同じ1月から12月にしている国もありました。中国、大韓民国、フランス、ドイツ、イタリア、旧ソ連などがそうです。でも大方の国では暦年と分離して、それぞれの国の便宜や習慣によって決められています。
- 日本と同じ4月から翌年3月までとしている国は、イギリス、インド、イスラエル等。他には、7月から6月がオーストラリア、スウェーデン等で、アメリカは10月から9月です。ついでに年度の呼び方ですが、会計年度が始まる月が属する暦年を使うのが普通で、例えば今年4月1日から始まる年度を「1996年度」と呼びます。ところが、今年の10月から始まるアメリカでは翌年の暦年、つまり「1997年度」と呼ぶことになっています。
- 日本の会計年度は、財政法11条によって定められていますが、明治元年(1868)には太陰暦の暦年と同じ、翌年には同じく太陰暦ですが、10月から9月、そして太陽暦が採用された1873年には太陽暦の暦年制の1月から12月に、さらに75年からは7月から6月にと目まぐるしく変更されました。ようやく今の会計年度になったのは、1884年の太政官布達によるそうです。
- 目まぐるしく変更されるのは困りますが、100年経過した現在、少し見直してもいいのではないでしょうか。特に、学校の始業日から終業日のいわば「学校年度」と国の「会計年度」とは切り離してもいいのではないでしょうか。 (鉄)