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「温暖化」は地球の生命圏のバランスをくつがえすため、専門家には「海洋汚染」や「酸性雨」などよりもはるかに深刻な問題とみられています。
地球温暖化の原因には、炭酸ガス(CO2)濃度の上昇があります。CO2が温暖化を引き起こすのは太陽から差し込む光(放射エネルギー)はそのまま通すものの、このエネルギーを受けて地球が暖まった結果、逆に地表から放出される熱(赤外線エネルギー)を吸収して貯め込む「温室効果ガス」であるためです。
他にも温暖効果のあるガスとして「メタン」(CH4)はCO2の約20倍、「亜酸化窒素」(N2O)は約300倍、「フロン」は数千倍があるが、大気中の量が圧倒的に多いCO2が、温暖化の主犯格とされています。
もっとも、これらのガスがなければ、地球は氷点下18度の凍れる星となり、とても生物は住めません。
ところが、産業活動が活発になったうえ、自動車の普及、家庭でのエアコン使用などエネルギー消費の増大とともに、大気中の温室効果ガスが異常に多くなってきました。
こうして、主に化石燃料(石油・石炭)の燃焼で発生するCO2は1950年の約16億トンから約71億トンに増加。このうち約半分は海に溶けたり、森林に吸収されたりするが、残りの33億トンが毎年、大気に残留しています。
世界気象機関(WMO)傘下の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の第二次報告書によりますと、1860年〜1990年に地球の平均気温は0.3〜0.6度上昇しており、このまま放っておくと、2100年には現在より2度近く上がると予測しています。
温暖化で氷河が溶け出したり、海水が膨張したりして、海面が10〜25センチ高くなり、2100年にはさらに50センチ上積みされるとしています。
さらに報告書は、
など恐ろしい未来図を予言しています。
「これらは十分に検証されていない」との批判もありますが、マーシャル諸島、モルディブ、キリバスなど海面から2、3メートルしか標高がない島しょ国家は、国土の多くが海没する危機に直面。このため連合(AOSIS)を結成して、EUよりも高い数値目標(20%)を要求しています。
出典:IPCC第2次評価報告書(IS92aシナリオ)