
昭和63年度から平成4年度まで実施された第二次酸性雨対策調査で、日本でも欧米並みの酸性雨が観測されています。
日本ではSOxの削減が著しく進んでいることから、原因は海外のSOx排出によるとの見方が強まっています。経済発展の著しい中国をはじめアジア 地域で酸性雨の原因となる硫黄酸化物の排出が増えていることが原因といえそうです。
特に中国はエネルギーの多い石炭に依存せざるをえず、対策が進んでいません。こうした危機感から、「東アジア酸性雨モニタリングネットワークに関する専門家会合」が組織され、中国、韓国、日本に加えて、ASEAN諸国も参加した取り組みがスタートしています。また、第4次対中円借款では、中国の排ガス処理施設の設備改善などの環境改善支援が開始されました。
日本では酸性雨は観測されているものの、生態系に対するはっきりした影響は現時点では現れていません。恒常的に酸性雨が降る事態が長く続けば、避けられません。モニタリングに加えて、対策まで踏み込んだ国際的な取り組みが必要といえそうです。