45.5億年前、地球誕生のドラマ

オゾン層ができてから生物の上陸


 私たちの住む水の惑星「地球」の年齢は、45.5億年とされている。地球上で見つかっている最も古い岩石は89年にカナダで測定された39億年前のものだが、地球と同じ頃にできて、そのままの状態を保っていると考えられる隕石の測定結果が45.5億年なのである。人類の歴史は4百万年ぐらいのものだから、地球の歴史はずいぶん長い。

 地球は太陽系の一員だが、太陽系創造の最も有力なシナリオは次のように考えられている。まず、太陽の周囲に巨大な円盤状になったガスが回転するようになる。このガス自身の重力によって、円盤が10個ぐらいのリングに分かれた。リングの中では、ガスが集まって小さな惑星ができ始め、それらの小惑星がぶつかり合って合体し、どんどん成長してできた、というのである。

 9つある惑星の中で液体の水があり、生物のいるのは地球だけだ。地球より一つ内側の金星は、大気のほとんどが炭酸ガスで温室効果の局限状態にあって、地上の温度は、500度近く、硫酸の雨が降る地獄の世界なのだ。一つ外側の火星では大気がほとんどなく、温度が低く、からからの世界で生物は住めない。地球は貴重な惑星なのである。

 火星までが地球型惑星というが、太陽の潮汐力と熱とによって揮発成分(軽いガス)が逃げ出し、さらに、周辺空間から隕石が降り注ぎ、その衝突熱で、表面がどろどろに融けた時期があり、やがて衝突隕石の数も減り、冷えて岩石を主体にした惑星ができた、火星より外側の惑星は、ガス体をそれほど失わず、木星型惑星になったのである。

 地球ができた後、数億年で海ができた。その海に生物が誕生したのが35億年以前。一番古い生物の化石が35億年前のものだからだ。光合成のできない単細胞生物だったが、進化のドラマは始まったのである。

 そして、葉緑素を持ち、太陽光線と炭酸ガスとから光合成によって、でんぷんなどの物質をつくり出せる生物・藍藻類が出現して、地球は大変革をすることになった。光合成の過程で酸素が放出されるようになったのである。当時、陸地には生物はいなかった。太陽からの紫外線が強すぎたからだ。

 光合成をする生物の種類もどんどん増えていく。すると酸素原子が3つくっついたオゾンが大気中にでき始めた。オゾンは有害な紫外線を吸収するので地上は安全になる。

 オゾンが今の量の50%ぐらいになった5億年ぐらい前に、シダ植物が上陸した。地上植物も酸素を出すからオゾンの量も増えて、4億年前、現在の90%ほどになって、動物の上陸も可能になり、水陸両方に住む両棲類が最初に陸地へ上がったのである。

 この地球は、人間のためにだけにあるのではない。私たちが住めるように、他の生物が準備してくれていたのである。地球は大事に守っていかなければならない。