| アーティクル番号 | 31 |
| 書き込み日時 | 1998/07/10 15:12 |
| 発言者 | SECRE. (ENG0020) |
| アーティクル行数 | 44 |
| タイトル | 出版業界は何年も前にビッグバン/回覧板29/98.07.01 |
電脳回覧板 No.29
出版業界は何年も前にビッグバン
「かえるの声」本紙の広告でご案内の通り、「原子力推進、市民運動のすすめ」
と題する本を出版しました。これは、私どもが手がけた最初の本格的な書籍です。
つまり、活字の打ち込みから編集、レイアウト、イラスト、装丁と、印刷・製本工
程以外はすべて社内で完成させました。つまり完全版下にしてから印刷所に持ち込
んだのです。
ほとんどの作業はパソコン、特にマッキントッシュのパワーマックがこの制作作
業で威力を発揮しました。本文の編集は「QuarkXPress」(Quark
社製)というソフト、そして、グラフやイラスト、それに表紙のデザインなどは
「Illustrator」「Photoshop」「Dimensions」
(いずれもアドビシステムズ社製)というソフトを使用しています。それぞれの分
野では最高のアプリケーションソフトだと思っています。
「かえるの声」の原稿もすべてワープロソフトを使って打ち込み、それをテキス
トファイル(拡張子にTXTを付けてファイルすること)にしてフロッピーで新聞
印刷所に持ち込んでいます。また、その新聞発行の直後には「エナジーNET」の
データベースに入れていますから、文章自体の打ち込みは1回で、新聞→データベ
ース→書籍と、3つの違った目的に流用できるのです。業界ではこれを「ネットワ
ークビジネス」と呼んで、コンピューターと通信を駆使して出版などを合理化して
コストを抑えた新しい事業が世の中では展開されているのです。また、カラフルな
イラストも、もちろん絵の具や筆で描いていくようなことはしません。モニターを
見ながらコンピューターで描いていくのです。これをコンピューターグラフィック
(CG)と呼んでいます。これは出版業界のビッグバンです。
正確な円や正方形などの線画はお手のものですし、「ぼかし」など高度なテクニ
ックもコンピューターを使えば素人でも簡単にできるようになりました。ただし、
いくらコンピューターグラフィックの高度なテクニックをマスターしても、その人
に「絵心」という素質がないと、素晴らしい芸術を生み出すことができないのはい
うまでもありません。
・「原子力推進、市民運動のすすめ」のカバーの装丁はすべてコンピューターグラ
フィックで描かれたものです。宇宙のビッグバンを模した部分はフォトショップの
エアブラシ、惑星の球体はディメンションズの3Dの機能を駆使して描いています。
「電脳回覧板」(第29号、1998年7月1日)