アーティクル番号27
書き込み日時1997/03/11 15:31
発言者SECRE. (ENG0020)
アーティクル行数45
タイトル公開してほしいのは、顔と心/回覧板・26/97.03.01




電脳回覧板 No.26

       「公開」してほしいのは、「顔」と「心」


 「自主・民主・公開」は、わが国の原子力平和利用における基本的三原則です。
「自主」的な技術の確立に向け努力すること、開発計画や安全規制などの行政は
「民主」的に執り行うこと、そして関連情報は「公開」すること、ということでし
ょう。

 「自主・民主」までは何とか守られてきましたが、最後の「公開」は、マスコミ
や学界関係者の必ずしも満足するところではありませんでした。つまり「公開」と
は、原子力開発を推進している行政府や産業界の都合の悪いものも含めてあらゆる
情報を公開すること、と彼等は主張してきました。しかし、この原子力関連の情報
公開も、このところずいぶん改善の跡がみられ、あらゆるメディアを使った情報の
伝達、各地に資料公開施設の充実、と大抵のものは見られるようになりました。

 原子力安全技術や安全規制などの分野の専門の研究者たちは、まずはこれで、ほ
とんど満足されているのではないでしょうか。公開施設に陳列されていないもので
も、要求すれば大概のものは開示されると聞いています。

 では、基本的三原則で残っていた「公開」も完全に解決されたのでしょうか。と
ころが、失礼を重々承知しながら申し上げますなら、「まだでしょう」と、残念な
がら、言わざるを得ません。といいますのは、原子力関係者の方々は、この「公開」
の重要性をまだまだ過小評価されているように思える節があるからです。

 たしかに、原子力開発をなんとか止めさせたいと考えている人たちや、スキャン
ダラスになりそうな情報を探し、それを暴くことで国民の興味を駆り立てようとす
る商業主義に徹した一部マスコミ関係者への対抗処置として、一連の「公開」策を
講じておられるならある程度効果があるでしょう。

 既に「自主」技術として確立してきた原子力発電システムの建設を「民主」的に
進めるには、国民からの合意が必要不可欠です。大多数の国民から信頼を得るため
にこそ「公開」があると信じます。

 その「公開」情報の中には、安全審査申請資料なども入るでしょうが、最も重要
なのは、原子力関係者の「顔」であり「心」です。「市民」は、相手の「顔」を見
て信頼できる人物か判断し、「心」に接して安心できるのです。

 パソコン通信だけでも、少なくとも「心」だけは触れ合える場を提供したと自負
しています。それに加え、新生「エナジーNET」は、インターネットとドッキン
グしますから、「顔」も見せられます。ご期待下さい。