兵器用級のプルトニウムを十分に所有しているならば、爆弾の製造は困難ではありますが、不可能ではありません。しかし、原子爆弾の製造は極めて高価であり、また隠れて行なうことは困難です。現在、大多数の専門家は、国内組織たは反体制グループが探知されずにプルトニウムを製造することは不可能だ、という認識を持っています。いずれにしても、国家が民間の原子力発電計画と独立にプルトニウムを製造しようとするならそれは可能と考えられます。ただし、その場合にも国家はプルトニウム製造のためのある種の原子炉を備える必要があります。
主権国家における核兵器の拡散は外交上の問題であって、保障措置の問題ではありません。保障措置の課題は、国家以外の団体が必要な爆弾用技術や材料を手に入れることを防止することにその主目的がおかれているのです。