〈Q〉 発電炉用プルトニウムを核爆発物の材料として使おうとする場合、どのような問題が生じますか。
<A>
いくつかの問題が考えられます。プルトニウム239以外の同位元素が存在するめ、放射能がより高くなり、そのため、兵器用級のプルトニウムを用いるよりもずっと難しくなります。放射能が高いということは、爆発装置を作ろうとする場合に解決しなければならない次の3つの問題を生じます。
- 放射能が高くなれば、より多くの中性子が発生することになり、そのために 爆発物が誤って爆発する可能性がでてきます。この問題を避けるためには、具体的にどの同位元素がどのくらいの量で存在するかについて詳細な知識と複雑な設計が必要となります。
- 放射能が高くなればそれだけ高い熱が発生し、プルトニウムの温度を上げることになります。この熱を取り除いてやらないと、爆発装置の構造材が損傷 を受け、装置が作動しなくる恐れがあります。この問題を避けるためには、やはりより複雑な設計が必要となります。
- 放射能が高くなれば、爆発装置を組み立てる作業者に対する放射線の危険性が高くなります。もし彼らが材料を直接手で取り扱わなければならないとするならば、危険はもっと高いものとなります。そうしますと、爆発装置を組み立てるためには、より複雑な工程が必要となります。