<Q> 輸送中の核物質に対する保険の基本規定はどうなっていますか。



<A> 

プライス・アンダーソン法(改正されてパブリック法)が1957年に制定されました。この法規制の下で、連邦原子力委員会(現在は連邦エネルギー省)は、原子力に関わる事故で公衆が受けるかもしれない損傷を補償するため、その関係者と契約を交わす権限を持っています。

プライス・アンダーソン法を改正するため1975年11月に発表された原子力合同委員会の報告書は、核物質の輸送がこの法律に明記されていないこと、そして、一般に核物質の輸送業者は連邦エネルギー研究開発庁(現在のDOE)の契約者またはNRCの許認可保持者のどちらかとして指定されている、と指摘しました。

この法律で規定された損害補償契約は、対象範囲が非常に広いものになっています。それは、契約または許認可行為が実施されている発電所内で起こった事故だけでなく、発電所へ搬入され、あるいは発電所から搬出される物質の輸送途上で起こる事故もまたその補償の適用対象としています。その損害補償は、当該契約または許認可に関わる人または物にとどまらず、事故に関係した一般公衆にも適用されます。

発電用原子炉から補償の対象とされた場所への使用済み燃料の輸送に対するプライス・アンダーソン法の適用は、NRCから発電用原子炉の許認可保持者に要求される損害補償契約で規定されます。また、補償の対象とされた場所への軍関係の廃棄物の輸送に対する適用は、DOEとその契約者の間で交わされた損害補償契約に基づいてなされています。