<Q> 放射性物質の輸送に対して連邦政府が行なう規制を定めた法律は具体的にどのようなものですか。
<A>
「1954年原子力法」と「1974年危険物輸送法」の中で、連邦政府の権限が定められています。これらの法律には、連邦政府の権限が州政府のそれより優先すると定められていますが、その権限のいくつかには州の参加も認めています。例えば、「1974年危険物輸送法」によると、一般に連邦運輸省(DOT)に優先権を持たせていますが、州や地方自治体にも、商業活動に支障をきたさない限りにおいて、住民に対して同等またはより安全性を求める条例を制定することを認めています。原子力規制委員会(NRC)の規制もまた、核物質輸送の監視とその通過ルートのの承認に際し、NRCと協議する権限を地方自治体に与えています。NRCは通常、原子炉からの使用済み燃料のような高レベルの放射性物質の規制に対して責任を負い、DOTは、放射性物質を扱う工場や医療施設などから出る低レベルの放射性物質に対して責任を負う、というようになっています。
1979年、DOTは、放射性物質がハイウェイを通って輸送される際のルールを提案しました。そのルールは、地方自治体が自治体内を通過する輸送を禁止する一元的権限を持つことを否定する一方、州がDOTによって作られたガイドラインに基づき、輸送ルートを規制する権限を与えられる、というものです。それは次の2つの前提に基づいています。
(a)核物質のハイウェイ輸送の禁止を正当化する根拠がないこと
(b)個人でも企業でも任意の二地点の間の輸送を行なう権利が認められる
べきこと(すなわち、商業活動の制限を最小限度に押えるため)