〈Q〉 現在アメリカでは使用済み核燃料の再処理がほとんど行なわれていないということですが、再処理されるあてのない使用済み燃料はどのように処理されているのですか。



<A> 

使用済み燃料は、現在原子力発電所の使用済み燃料貯蔵プールの中に貯蔵されています。この貯蔵プールは巨大なコンクリート製のプールで、ステンレス鋼で内張りされ、冷却用の循環水で満たされています。冷却水は燃料中の放射性物質の崩壊熱を除去するために必要なものです。また、万一冷却水中に放射性物質が漏洩した場合に備え、これを除去するための水浄化設備を備えています。水は、冷却、放射線遮蔽、そして万一放射性物質が漏洩した場合の部分的な封じ込め、といった3つの機能をはたしているのです。

現在アメリカでは、原子力発電所やその他の貯蔵所に、30,000体(約9000トン)以上の使用済み燃料が貯蔵されています。そのうちの一部は、原子力発電所から運び出され、イリノイ州モーリスのゼネラル・エレクトリック社の貯蔵施設やニューヨーク州ウエストバレーのニュークリア・フュエル・サービス社の貯蔵施設に貯蔵されています。