〈Q〉 廃棄物のガラス固化技術については十分な実績があるのですか。
<A>
あります。過去30年間、世界の多くの国々において核分裂生成物を用いてパイレックスのような耐熱ガラスで固化する技術が研究されています。この種のガラスはアメリカで開発されたもので、水中における廃棄物の浸出率は、1日当たりガラス体表面1平方センチメートルについて100万分の1グラム程度です。アメリカ以外の国では、1000万分の1グラムや1億分の1グラムの浸出率を有する耐熱ガラスを開発した例もあります。またカナダでは、別の種類のガラスを開発して100億分の1グラムの浸出率を得ています。この浸出率の場合ですと、長さ10フィート(約3メートル)、直径1フィート(約30センチ)の円筒形ガラスに固化された廃棄物の全量が浸出するのに要する時間は10億年ということになります。
ガラスの放射線損傷効果について、アメリカでは加速照射損傷試験を行ないました。これは通常の放射性廃棄物貯蔵の25万年相当を経験したことと同等になります。これらの研究から、ガラス固化廃棄物の温度を適切に維持すれば、ガラスの照射損傷はほとんど生じないことがわかりました。