このハンフォード事件の後の詳細な調査で、放射性物質の大部分はハンフォードの土壌(砂や砂利)の中に化学的に固定され、漏洩地点から3〜7メートル範囲内に留まっていることが明らかにされました。この事件に伴う漏洩廃棄物が将来においても生態系に影響を与えるようなことにはならないと考えます。ハンフォードの漏洩事件(1700立方メートル−−45万ガロンの廃棄物が4週間にわたって漏洩していたもの)は、漏洩事件としては最大のものですが、それでもこれに伴って、人間が受けたかもしれない最大放射 線量は、私たちが1年間に自然界からうけている放射線量の1000分の1以下だったのです。
このハンフォードでの経験により、万一人工の障壁がこわれても天然の障壁が廃棄物を封じ込めておく能力をもっていたこと、漏洩物質が生態系に危険をもたらさないレベルまで希釈することが可能だったこと、この2点を実証してくれたのです。