例えば、石炭灰は一般に危険がない廃棄物と考えられ、冬期の道路凍結防止剤としてしばしば路上に散布されていますが、低レベル廃棄物の危険性は、その発生時点では石炭灰の5倍程度、60年後には同程度であり、その後は石炭灰よりも危険性が低下します。低レベル廃棄物を60年間安全に保管する技術は、本来簡単な技術であり、すでに確立されています。
有毒といわれる科学廃棄物は、時間とともにその危険性が減少することはありませんので、永久に存在していることになります。しかし、放射性物質の危険性は時間とともに減衰して、最終的には危険性は完全に消滅してしまうのです。低レベル放射性廃棄物の処分は、必要に応じて定期的に処分場の監視を行なうことにより、何ら社会的な問題を生ずる恐れはありません。

100万kW級の軽水炉核燃料サイクルから発生する放射性廃棄物、対、同規模の火力発電、石炭燃料サイクルから発生する廃棄物の相対的毒性比較